コラの名手でありグリオでもあるアリ・ボウロ・サント・シソコと、ジャズ・トランペット奏者でアリの弟アブレイとも長きにわたり共演してきたフォルカー・ゲッツェが2年ぶりとなる共作第2弾を発表。コラの乾いた音色によるシンプルなメロディーがシェイカーと共にリズミカルに反復し、その上でサックスが朗らかに歌うM①、コラは透明感のある音色で物憂げに爪弾かれ、哀愁のサックスを支えにアリ自ら存在感のある歌唱を披露するM②と現時点で聴けるのはその対照的な2曲のみだが、いずれもジャズ、コラ、アフリカ音楽が魅力損なうことなく見事に調和されている。