アンビエントなピアノ・サウンドを主体としたポスト・クラシカルの代表格:ゴールドムンドの2025年作。〈ヘリオス〉など多様なコンセプトに隔てた変名プロジェクトや妻ホーリー・ケニフとのユニット〈ミント・ジュレップ〉でも活動するキース・ケニフ。〈具体的でありながら曖昧で、感じ取ることはできても簡単には言葉にできないもの。言葉はこうした経験を伝えるには不十分であり、芸術や音楽こそがその特別さを捉える最も近い手段〉と語る彼の描く音の風景。ヴァイオリニスト:スコット・ムーアと共に儚い存在の間を漂う音の風景を生み、聴く者を記憶のぼやけた境界線へと誘う。ええやんええやん。