東欧ベラルーシから生まれた衝撃のブラジリアン桃源郷サウンド! 〈街角クラブ〉のDNAを感じさせつつネオアコやソフトロック視点からみても大傑作だった前作にはかなり驚かされた。Soyuzという、現在はソロユニットのようだが、この4作目では初めてベラルーシ語で歌われているだけでなく、東欧的な叙情性と陰影が一層深まり内省的な響きが際立っている。その反面、サンパウロで録音され、Tim Bernardesや彼も在籍するO TernoのドラマーBiel Basile、カエターノの再来と呼ばれたSessaらブラジルの精鋭が参加。前作以上にMPBやボサノヴァ的なハーモニーが随所に表れている。ラストの角銅真実による日本語の朗読も素敵だ。