そのポスト・パンク・サウンドといかつい歌声を聴き、キリング・ジョークを連想した自分に対して、例えが古すぎるだろっと突っ込んだら、実際にキリング・ジョークをサンプリングしていてびっくり……なんてことはさておき、ハードコアをルーツに持つ5人組のセカンド・アルバムは、ジャケットに表れたシニカルでカルティックなセンスとは裏腹にアンセミックな曲調が大きな魅力に。ソウルフルなバラード“Isaac’s Song”にはモデスト・マウスのアイザック・ブロックが客演しているという謎の聴きどころも。それらが物語るルーツからの脱却がリスナーに抱かせるのは、さらなるバンドの飛躍だ。