日本語ラップの記念碑的コンピ『悪名』(95年)に“ヤバスギルスキル”が収録されてから実に30年、まさに不屈の意志でいまなお歩み続けるラッパ我リヤ。約2年ぶりに発表の10枚目のフル・アルバムは、原点に戻ってメンバー3人で全編を完結させた一作。彼ららしいユーモラスなイントロの小芝居に続く“群雄割拠”で意気盛んにアルバムを幕開け、シリーズ12弾を数える“ヤバスギルスキル12”は本作においてもやはりクライマックス。堂々たるビートと山田マン、Qの燻し銀なリレー、DJ TOSHIのスクラッチの三位一体と、〈あえて言わしてもらうけどまだ伸びてる〉のラインに彼らの意地を見た。