〈もうちょい聴きたいぜ〉と思わせるショートチューン
――もう1曲は、どちらでしょうか。
ひらおか「“この街を抜けて”が好きです。聴いていると自然に体が揺れるようなミドルテンポでありながら、歌詞の内容的にはちょっと悲しい面もある。サウンドやテンポの穏やかさと、歌詞の物悲しさが生み出すハーモニーがいいですね。
レコーディングでは、邪魔しないことを心がけました。拳を上げて〈うおおおお!〉みたいな曲やったら、どんどんガツガツ行くんですけど、“この街を抜けて”は雰囲気とかをしっかりと汲み取ってもらう曲やと思うんで。〈しっかりドラムとしての役割を果たします〉みたいな、土台になるような意識で演奏しました」
――あやきさんは、いかがですか。
あやき「めっちゃ悩むんですけど、“eyelid”です。私、基本的にバラードが、めちゃくちゃ好きで。このアルバムしかり、レトロマイガール!!って、けっこう怒っている曲が多いんですが、私自身はあまり怒りに共感しないんですよね。でも“eyelid”は、怒りより悲しみのほうが近いというか。ただただ普通に愛されたかったことを綴った歌詞が、すごく好きでした。なかでも〈名前がつかないままの関係を/無視してすり抜ける季節と/あなたはとってもよく似てる〉ってところが好き。メロディーも好きな感じでしたね。
もう1曲は、“いえない”が好きですね。歌詞も好きだし、心地よいです、とっても。〈もうちょっと聴きたいな〉ってなるくらいの曲の長さもいいなと」
花菜「全部新曲のボリューミーなアルバムになったので、〈ショートチューンが欲しいよね〉という話になり、生まれたのが“いえない”なんです。〈軽く聴けるけど、もうちょい聴きたいぜ〉って思ってもらえたら嬉しいです」
年を重ねていく影響が〈次〉に反映される予感
――とてもバラエティーに富んだ『MY GIRL』を作り上げてみて、改めて見えたことなどはありましたか。
花菜「今はレコーディングを終えたばかりで、まだ〈やり切ったぞ!〉という達成感がある状態なんですけど、自分たちが10曲を好きに作れたからこそ、このいい空気感がそのまま次の楽曲にも繋がっていったらいいなと思います。
今回のレコーディングを通して、〈自分たちはミドルやローっぽい楽曲のほうが、演奏的に得意かも〉と気づいた面もあったので、得意に沿った楽曲をもうちょっと作ってみてもいいかもしれないですね。私が歌いやすいのはもちろん、みんなの空気感やグルーヴも揃っている感覚があったので。年を重ねていく影響が、いい意味で音楽にも反映されるような気がしています。とはいえ、たまには楽しく聴けるアッパーな楽曲もあっていいと思うので、バランスよく書いていきたいですね」
――ちなみに、みなさんは今のレトロマイガール!!って、どんなバンドだと思いますか。
ひらおか「曲や歌詞の良さで勝負というか。そういう面をドンドン押し出していけると思っています。〈行くぜ!〉って感じよりは、雰囲気や歌詞を通して曲に浸ってもらうみたいな。そういう曲の届けかたができるバンドになれているのかなって思います」
花菜「ほんまにそうです。楽曲とサウンドと歌詞で届けます」
ずっと楽しすぎるままでやっていけたら
――では最後に、バンドをやる理由・音楽をする理由を、おひとりずつ教えてください。
花菜「もちろん〈みんなに感じて欲しくて〉とか〈みんなのことを助けたくて〉って想いがないわけではないし、実際にみんなの心を救えていたら、それは本望だと思っています。
でも私は、自分の心を助けるためというか。自分の心を肯定するために楽曲を書いていて、その曲がみんなにとっても肯定できる材料になったらいいなという気持ちで、音楽を続けていますね。あと単純に、私は歌を歌うのが、すごく好きだから」
あやき「私はずっと音楽が大好きで、レトロマイガール!!に入ってからも、ただただ楽しいから音楽を続けてきました。実際に今も〈楽しいからこそやってる〉みたいなところはあって。
でも、最近は〈自分が楽しいから〉だけじゃなく、私たちの音楽を聴いてくれる人がいて、届いてるんだなって感じさせてくれる人がいるからこそ、楽しくできているんだなと思っています」
ひらおか「わりと僕は単純というか、けっこう普通だと思うんですけど、ドラムがすごく好きなんですよ。だから、ドラムを叩きたくてやっているっていうのも、もちろんあります。
それに、自分たちが〈こういうのいいよね〉と思って作った楽曲を、〈めっちゃいい〉と思ってくれたり、聴いてくれたりする人がいるのが嬉しい。いい人生の手助けじゃないですけど、そういう存在になれていることが、すごく楽しいし面白いので。だから、続いている感じがします」
――お話を聞いていると、みなさんのなかで〈楽しさ〉は、すごくキーワードになっている感じがしますね。
花菜「自分たちが楽しめなくなったものを届けても、聴いている人も楽しくないと思うので。もちろん、楽しくないくらい頑張らなきゃいけない時期もあるかもしれないけど、それでも絶対に楽しさは忘れずに。なんならずっと楽しすぎるくらいのままで、やっていけたらいいですね。
そして、ゆくゆくは映画の主題歌をやりたい。あと、私たちは大阪の北摂という地域が地元なので、万博記念公園でフェスをするのも夢なんです。どちらも実現させるために、これからも頑張ります」
RELEASE INFORMATION
リリース日:2026年4月8日(水)
品番:RMG-007
価格:3,000円(税込)
TRACKLIST
1. 君の部屋
2. Blur
3. きみがいつまでも
4. 走れ!
5. 恋人だった
6. この街を抜けて
7. 平熱みたい
8. いえない
9. 風凪ドライブ
10. eyelid
LIVE INFORMATION
レトロマイガール!! presents「MY GIRL TOUR 2026」
2026年4月19日(日)宮城・仙台 FLYING SON
開場/開演:17:30/18:00
guest act:ルサンチマン/レイラ
2026年4月24日(金)福岡 Queblick
開場/開演:18:30/19:00
guest act:CRAZY BLUES/ミニマムジーク
2026年4月25日(土)広島 ALMIGHTY
開場/開演:17:30/18:00
guest act:CRAZY BLUES/ミニマムジーク
2026年4月26日(日)香川・高松 TOONICE
開場/開演:17:30/18:00
guest act:Bye-Bye-Handの方程式/Monomi twins
2026年4月30日(木)愛知・名古屋 RAD SEVEN
開場/開演:18:30/19:00
guest act:FINLANDS/年齢バンド
2026年5月1日(金)東京・渋谷 Spotify O-Crest
開場/開演:18:30/19:00
※ワンマン
2026年5月9日(土)大阪 JACK LION
開場/開演:17:30/18:00
※ワンマン
PROFILE: レトロマイガール!!
初めまして。こんにちは。レトロマイガール!!です! 私たちは、大阪・北摂を拠点に活動しているスリーピースバンドです。自分達の見る景色を歌にして、皆さんに届けます!
オフィシャルサイト:https://retromygirl.com/
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■花菜
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■あやき
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■ひらおか
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