全国のタワーレコードの音楽好きな店長が今おすすめしたい1枚をピックアップし、店頭やオンラインで展開する企画〈マスターズチョイス〉。Mikikiでも選盤とコメントを月~金曜日に毎日紹介します。本日は、あべのHOOP店の土井仁志さんがサンデー(1994)『Devotion』を推薦。 *Mikiki編集部
LAの〈名画〉バンドによる、とんでもなく素晴らしい2nd EP!
青春映画から飛び出したかのような、バンド名を冠した劇的なデビューEPに続く本作。前作の物語の続きを見せてくれるかのような〈待望感〉を豊潤に満たしてくれる続編的傑作。ノスタルジックな白昼夢サウンドに90sロックへの深い敬意をブレンド。マジー・スターの儚さと、カメラ・オブスキュラなどゼロ年代インディーロックの眩さが表裏一体となった、愛おしくも鮮烈な世界観。いきなりエンドロールが始まったかのように感動的な①、映画の序盤を思わせる軽やかで爽やかな光を放つ②③、物語は中盤へとさしかかり、少し不穏な転換を見せる様をグランジ的なアプローチで表現する④、そして来るべきエンディングへと昂揚感を伴ってせり上がっていく⑤⑥。メロディの一節一節に胸を締め付ける仕掛けが施されていて、あの〈なんでもなかった日常的な1994年の日曜日〉が、とてつもなく愛おしく、そして切なく胸を震わせる、そんな完璧なラストへと導いていく……。
