全国のタワーレコードの音楽好きな店長が今おすすめしたい1枚をピックアップし、店頭やオンラインで展開する企画〈マスターズチョイス〉。Mikikiでも選盤とコメントを月~金曜日に毎日紹介します。本日は、あべのHOOP店の土井仁志さんがハイディング・プレイシズ『The Secret To Good Living』を推薦。 *Mikiki編集部
スロウコア × グランジ。繊細な生の鳴りに痺れるデビュー作。
ニューヨークを拠点とする男女4人組インディーロックバンドのデビュー作。繊細な静寂と、容赦なく歪むファズギターが、心地の良い気怠さの中で爆発的なエネルギーを静かに生み出す注目の1枚。デスキャブ譲りの繊細さと、グランジのひりついた空気感を併せ持ち、ダークなスネイル・メイルのような朴訥としたボーカルがたまらないスロウコアの①。ソニック・ユースに通じる気持ちの良い違和感を醸し出す捻くれたギターリフと、スティーヴ・アルビニ作品のように生々しい一打一打のドラムの鳴りが堪らない②。エリオット・スミスの如く静かに沸き立つかのような迫力に圧倒される③。エモの叙情とスロウコアの静寂。ダイレクトに刻まれる生音の空間の中で、ひと際存在感を放つファジーなギターによりビルドアップされていく傑作がまた一つここに。
