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くそったれ! 現実に対する感情を書いた歌詞

――かずきさんが言ったように、本当に雄大さんらしい歌詞だと思うんですけど、この曲ではどんなことを歌おうと思いましたか?

雄大「もし僕がサムライトルーパーの立場だったとしたら、普通に〈やってられんな〉と思って(笑)。でも物語だと15、16歳くらいの子たちが、とんでもなく怖い敵に立ち向かっているんですよ。それってアニメの中だけじゃなくて、現実の世界でも起こっていることだよなと思って。それで、〈くそったれ!〉と思いながら書いた歌詞です。結構やさぐれてらっしゃると思います、この歌詞を書いた方は(笑)」

――じゃあ、かなり雄大さんが現実に見ている景色とか、そこで感じることが反映されている歌詞というか。

雄大「そうですね、歌詞の割合的には半分くらいは自分が感じている現実のことを書いた歌詞だと思います。SNSだって嘘ばっかだし、間違ったものが拡散されちゃう時代だし……クソだな、疲れちゃうよな、みたいな。だからもう、僕の唯一の武器である音楽で勝負するしかないなって。この曲に限らず、そういうパワーで曲を作ることはあるんですよね」

――雄大さんの歌詞は、ぶっちゃけている感じが凄くしますからね。

雄大「その感じはめっちゃあります。そもそも喋るのが苦手なので、音楽でしかはっちゃけられない人間なんです。〈音楽弁慶〉じゃないですけど(笑)、音楽でのみ、自分を出せている感覚はありますね」

 

雄大は「カラノア戦隊のレッド」?

――「やってらんない」という話もありましたけど、もし雄大さんだったら、ヒーローのように敵に立ち向かうのは、嫌ですか?

雄大「嫌ですね。〈何を言ってるんだ⁉〉って思っちゃいます、僕は。僕しかいないんだったら、頑張りますけど」

――バンドのフロントマンって、ヒーローっぽくないですか?

雄大「確かに、そうですね。そういう意味では、僕は〈自分がヒーローだぜ!〉と思えたことは少ないです」

――ヒーローのようにステージに立つのがフロントマンの王道だとしたら、雄大さんはどんなスタンスでステージに立っているフロントマンだと思いますか?

雄大「自分で言うのもなんですけど、指揮者ですかね。今のところはそんなイメージがあります」

――樹さんとかずきさんからみると、フロントマンとしての雄大さんはどうですか?

かずき「僕から見ると〈ヒーローになりつつあるんじゃないか?〉と思いますね。ライブ以外の雄大も知っているので言い切れるものではないですけど、ライブではヒーローになってきている気がする」

「確かに、前はヒーローというよりは、ステージの上でも内に籠っている感じだったからね。最近は前に出ていくようになっているし、〈カラノア戦隊のレッド〉としての主役感は出てきている気がする(笑)」

――ご自分ではそんな感じはしないですか?

雄大「〈ヒーローになれているな〉と思ったことはないです。でも、ライブをやりながら〈最高だな〉と思えることは前よりも増えてきた気はします。〈歌ってる!〉っていう感覚。〈俺が音楽してるぜ!〉って、そんなことを感じられる瞬間は増えてきた気はします」

――音楽をやる喜びがどんどん増えているんですね。

雄大「喜びというよりは、安心の方が表現としては近いかもしれないです。〈やったぜ!〉ってアドレナリンが出た後に、〈……ああ、よかった〉っていう安心がくる。最終的には、凄く静かなイメージなんですよね」

――それは、カラノアの楽曲が広がっている状況と関係していると思います?

雄大「ああ……それとはたぶん別のような気がします」

――“ばけもん”の歌詞は〈その目は塞いでる/それでも意味がある〉と締め括られますが、この終わり方に、僕は凄く肯定的なものを感じました。雄大さんとしては、この曲の歌詞の着地点としてはどんなことを考えられていましたか?

雄大「そのワードで終わりたいということは最初から決めていて。『サムライトルーパー』の作中では、人が死ぬんです。誰かが死んだ時、物語の中では〈何かを失ったとしても、進んで行かなきゃいけない〉となるのかもしれないですけど、僕だったら、そう簡単にはいかなんですよ。たとえば大切な存在が死んでしまって、それでもすぐに前に進んで行く力なんて、僕にはない。だから〈進んでいく〉という言葉を僕は使えない。その代わり、〈意味がある〉という言葉なら歌えるなと思って、この歌詞は書きました」