日本では近年、増加傾向にあるBLドラマ。地上波や配信など数多くの作品が制作、放送されているほか、タイや台湾など海外のドラマや映画も、そのストーリーはもちろん、キャストや作品を彩る楽曲に至るまで、大きな注目を集めています。そこで今回は、2025年7月期から日本でスタートする地上波のBLドラマ3作品とそれにまつわるアイテムをご紹介します。
まず、池田匡志と堀夏喜がダブル主演するテレビ東京のドラマNEXT「雨上がりの僕らについて」が、7月2日(水)から放送されます。原作はシリーズ累計発行部数30万部を突破(電子書籍含む)し、〈繊細な心理描写が胸を打つ〉と話題になったらくたしょうこによる同名コミック。

東京で暮らす社会人の奏振一郎は、学生時代の苦い思い出から同性愛者であることを隠し、〈もう恋はしない〉と心に決めていました。そんなある日、高校時代の親友であり、かつて〈特別〉な想いを寄せていた真城洸輔と再会。6年ぶりの再会をきっかけに2人は過去と向き合い、自分自身を見つめ直しながら前に進み始めます。時に傷つけあいながらも、不器用に想い合っていく、心あたたまるボーイズラブです。
同性愛者であることを隠し、恋に臆病になっている社会人・奏振一郎役を演じるのは、「ハイスペ弁護士との同居生活は最低で最高です。」で主演を務め、映画、舞台と多方面で活躍し、今作が地上波連続ドラマ初主演となる池田匡志。
一方、奏の高校時代の親友であり、片思いの相手・真城洸輔役は、FANTASTICS from EXILEのパフォーマーとして活躍するほか、「スパイの人事部」や「きみは面倒な婚約者」で主演を務め、映画「女神降臨 After プロポーズ編」にも出演するなど、俳優として活躍の幅を広げる堀夏喜が演じます。

脚本は、「君がトクベツ」「恋わずらいのエリー」のおかざきさとこが担当。若い世代を中心に注目を浴びる3人組ロックバンド、カラノアの書き下ろしによる新曲“aquarium”がオープニングテーマとしてドラマを彩ります。“aquarium”は7月9日(水)にリリースされるデジタルEP『ネオンテトラ』に収録されます。
また、7月4日(金)からは風間俊介と庄司浩平が共演するテレビ東京のドラマ24「40までにしたい10のこと」の放送がスタート。
累計発行部数75万部を超え、〈BLアワード2024〉総合コミック部門で1位を獲得するなど、BL業界に新たな旋風を巻き起こした、マミタによる同名コミックを原作に連続ドラマ化する「40までにしたい10のこと」。同作は、40歳目前の枯れた上司、十条雀とアラサーのクールな高身長イケメン部下、田中慶司が織りなす、年齢、性別の垣根を越えた大人のオフィスラブストーリーです。

10年以上恋人なし、会社と家を往復するだけの毎日を送る十条雀は、気づけば40歳の誕生日まであと3か月。人生の節目にふと感じた焦りから、雀は〈40までにしたい10のことリスト〉を作ります。〈タコパ〉〈服の趣味を変える〉〈恋人を作る〉……。ところが、そのリストを後輩の田中慶司に偶然見られてしまいます。しかし、慶司の提案で2人はそのリストを叶えていくことに。代り映えのしない日々が、2人で過ごす楽しい毎日に変化していく。そしてお互いが上司と部下、年の差も超えた〈特別な存在〉へと変わっていきます。ゆっくりと縮まっていく2人の距離と、久しぶりに恋をした大人の恋愛模様が魅力たっぷりに届けられます。
主演を務めるのは、大河ドラマ「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」や「初恋、ざらり」「それでも俺は、妻としたい」など多くの作品に出演し、憎まれ役から親しみのある役まで幅広い役柄を鮮やかに演じ分けるカメレオン俳優・風間俊介。職場では仕事のできる面倒見のいい上司でありながら、プライベートではぬいぐるみや可愛らしいものが好きというギャップ満載のキャラクターである十条雀役を繊細かつチャーミングに演じます。

雀に密かな思いを寄せながらも、社内ではクールな姿勢を貫く年下部下、田中慶司役を演じるのは、特撮ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」で俳優デビューし、「君とゆきて咲く ~新選組青春録~」など話題作に続々出演する庄司浩平。雀と慶司の関係が親密になっていく様子を、等身大の魅力で自然体に演じます。

監督は「初恋、ざらり」で第50回放送文化基金賞ドラマ部門優秀賞を受賞した池田千尋、脚本は「相棒」シリーズや日曜劇場「キャスター」のスピンオフドラマ「恋するキャスター」などを手掛ける齊藤ようが務めます。