まさか、これほどまで胸を熱くさせるシンガー・ソングライター作品とこの時代に出会えるとは。パティ・スミス・グループのメンバーで、伝説のコンピ『Nuggets』の編纂者として知られるギタリストがキャリア初のソロ作を発表。シャープなギター・リフが疾駆する表題曲やトム・ペティを彷彿とさせる哀愁のアメリカーナなど、どの曲にも浮かび上がるのはロックな硬くてしなやかな骨格。年輪を刻んだ陰影のある歌声には飄々とした軽やかさがあって、実に喉ごしがいい。世のロックの囚われ人たちに勇気と希望を与えるに違いない79歳の快挙。パティ・スミスとの共作“Solstice”に思いっきり涙してほしい。