ギターの轟音を鳴らすインディー・ロックという意味では前2作の延長上にあるものの、明瞭な印象を残す曲が多いせいか、一皮剥けたように感じられる。もしかしたら、ブロンドシェルを名乗る以前のキャリアと差別化するため、これまでサブリナ・タイテルバウムはあえてキャッチーな曲作りを避けていたのかも。あるいは単純に曲作りがスキルアップしただけなのか、果たして!? 痛快なギター・ロックからピアノ・バラードまでという振り幅のなかで、80sニューウェイヴを取り入れながら、バンド・サウンドの醍醐味を楽しませる“Sea Legs”は出色の出来。ジャケもこれまででいちばんいい。