ゴンサロ・ルバルカバ(ピアノ)やリオーネル・ルエケ(ギター)、タイショーン・ソーレイ(ドラムス)らと共演し、醸し出す独特の世界観と確かな実力で注目度が急上昇中の若手リード楽器奏者、オラン・エトキン。彼が、最新アルバム『Gathering Light』からバス・クラリネット・トリオによる収録曲“Gambang Suling”のPVを公開している。
エトキンは、2012年に子供たちのための音楽プロジェクトでグラミー賞を受賞するなど、総合的な音楽家としても高い評価を受けている存在。トリオのメンバーにはベン・アリソン(ベース)、ナシート・ウェイツ(ドラムス)という強力なメンツが顔を揃えている。同PVでは、ピアノやギターなどコードを弾く楽器がいない編成ならではの〈間〉を活かしたサウンドを展開。澄んだ音色での美しい旋律、濁った音色での短く鋭い咆哮、と自在に楽器をコントロールしながらアドリブ・ソロを紡いでいくエトキンのプレイを楽しむことができる。
なお、『Gathering Light』では彼がB♭管のクラリネットやテナー・サックスも演奏していて、曲によって前述のルエケやカーティス・フォルクス(トロンボーン)がゲスト参加。エトキンの今後に注目していきたい。