現代音楽シーンにおける孤高の12弦ギター奏者としてカルト的な人気を誇るジェームス・ブラックショウが、その美しき弦の響きの幾つかを歌声に置き換えた極上のSSW作品。これまでのファンには驚きをもって迎えられるであろうその変化は、森は生きている、野田薫の参加によって新たな日本の音楽ファンを獲得するだろう。Jim O’Rourke『ユリイカ』を彷彿とさせるその歌心と、鬼才ピアニストLubomyr Melnykとのコラボ名作『The Watchers』でみせた繊細なアレンジが交錯する共演の妙技がふんだんに発揮された至上の音楽。