結成からすでに10年以上がたつ、アンディ・ミルン率いるダープ・セオリー。久しぶりに新譜を見つけた。はじめてこのバンドを聴いたのは、ファーストに収録された《Clavé》という曲だった。クラーヴェ(リズム)の使い方が絶妙で、今でも繰り返し聴く。当時はドラマーが、ミシェロ・ンデゲオチェロやスティーヴ・コールマンのショーン・リックマンだったが、新譜では新しいドラマーになっていた。リズムのアプローチは全く変わらないから、おそらく彼の生徒から抜擢されたのだろう。新しい音楽ではないのかもしれないが、10年変わらず丹念にグルーヴのミクスチュアーをトライしてきた良さが味わい深い。