Suck a Stew Dryがギタリストの脱退と活動休止を経て、新たなバンド名でリスタートしてのファースト・アルバム。シューゲイザーの“Drowsy”、レゲエとジャズを合体させた“雨、雨、雨、”、黄金期のオフコースを連想した“水曜日の出来事”など、振れ幅と意外性、そしてポップさはさらに突き抜けている。モヤモヤした想いやニヒリズムを薄めることなく描き出しながら、そこにポジティヴな意志を込める詞もやはり秀逸だ。