ソウルフル・ドラムンベースのオリジネイターが5年ぶりに完成させたアルバムは、掲げたタイトルに偽りのないファンキー・サウンドのフルコース。ガラージやEDMまでさまざまなアレンジを盛り込んだ前作『Golden Ticket』以降、疲弊していたらしいダニー。リフレッシュのためアプローチに変化を持ち込んだという今作は、オールド・スクールの影響をより鮮明にし、2018年仕様でアップデート。レジェンドのMC GQをフィーチャーしてレイヴの喧騒や興奮を滾らせるオープニングの“Salute”から爽快で熱いジャングルを炸裂させ、“Devil's Drop”ではアフロダイテのお株を奪うブーティーなベースラインで興奮度も極限状態へ。全編で本人が楽しんで制作に臨んだことを伝える明快さが最高だ。
ダニー・バード 『Atomic Funk』 オールドスクールでファンキーなドラムンベースのフルコース
