『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』監督・主演のタッグ再び! ダニデル・デイ・ルイス演じるオートクチュールに憑りつかれた初老の天才仕立て屋が、田舎町の地味なウエイトレスを見染め結婚する。娘を見染めた理由が自身のドレスを引き立てる最高の躰をしていたからという狂いようである。監督ポール・トーマス・アンダーソン自身を思わせる完璧主義者の狂気の物語かと思われた映画は、後半斜め上をいく展開で谷崎潤一郎的世界へと突入! クライマックスの食事シーンは、物音一つに恐怖と笑いが同時に押し寄せる最高の名場面だ!