セネガルの伝統音楽に、ファンク/ヒップホップ/ラテン/ボサノヴァ/ロックなどを融合させた独自の音楽性〈ンバラ〉を確立させたアイコンの2019年最新作。壮大なアレンジと力強い歌声が印象的な“Confession”や、昨年52歳の若さで惜しくも亡くなったユッスー・バンドを支えた超絶ベーシスト、アビブ・フェイに捧げた“Habib Faye”など、全体的にンバラ度を抑えた欧米マーケットを意識した仕上がりで、パーカッションを巧みに用いたリズムとヴォーカルワークで彼の音楽の独自性は保ちつつも、洗練されたアレンジはポップスとしての普遍的な魅力も併せ持つ。