ジョン・ベイズリー(ヴォーカル/ギター)みずから手掛けるジャケも秀逸な5枚目のアルバムがついに完成。ヘヴィーだけどメランコリック、プログレッシヴだけどメロディアスと聴き手によって多様な解釈をもたらすアート・メタルは、今作において真骨頂を発揮している。激情、深淵、壮大、ストーリー性という意味でも綿密に楽曲は練り込まれており、比較対象が見当たらない音像でグイグイと引き込む。聴くたびに発見がある傑作だ。