ハドソン・モホークとルニスによるエレクトロニック・ユニットの初CD作品は、2012年のセルフ・タイトルEPに2013年のシングル“Acrylics”、そして11月にリリースされたばかりのEP『II』を合わせ、シークレット曲もプラスして彼らのキャリアにおけるほぼすべての楽曲を収録した日本独自企画盤。かつてフライング・ロータスら多くのアーティストが“Higher Ground”をDJセットに組み込み、カニエ・ウェストが自身の『Yeezus』に“R U Ready”(こちらは未収録)をサンプルするなど、周辺のビート・シーンに大きなインパクトと影響を与えてきたのはご存知の通り。人を食ったようなユニークなループ、不遜なムードを携えたビート使いは改めて聴いてもやはり新鮮に響くし、今後の展開にも期待が膨らむ。
ハドソン・モホークとルニスによるユニットが復活し、2枚のセルフ・タイトルEPを1枚に集約してリリース。2012年発表の第1弾では、トラップとレイヴの実験精神溢れる融合により世界のポップ界に激震を与えた彼ら。第2弾ではビートのパターンが多様化し、エクスペリメンタル度も上昇して狂気の沙汰という他ない。ルニスの奇声と金属的でパーカッシヴなドラムが乱反射する“Serpent”、バッド・トリップ間違いなしの気味の悪い音や転調が待ち受ける“Gimme Summn”の他、革新的なビート、奇妙なヴォイス・サンプル、大胆な編集能力が一体となり悪夢のごとき傑作を連発。ポップ・ミュージックの未来がここに!