自身のアルバムはもちろん、Aru-2との共作でも知られる彼の新作は、OILWORKSからリリースとなるビート集。あからさまなネタ使いもお構いなく、記憶の断片たるサンプリングを拾うに任せ、思いのまま音を重ねていく様は、まさに彼の庭でそれを目の当たりにするかのよう。長くて2分強のビートから1分に満たぬものまで、初期衝動的な筆捌きとふとこぼれるユーモアが愛おしい全27曲だ。