2020年4月からのNHK連続テレビ小説「エール」の主人公〈古山裕一〉のモデルは、“阪神タイガースの歌(六甲おろし)”“栄冠は君に輝く”“スポーツショー行進曲”“闘魂こめて”そして“オリンピックマーチ”(1964年東京大会)など生涯に約5,000曲を書いた作曲家、古関裕而(1909-1989)です。本書は文庫オリジナルの評伝で山田耕筰に認められて本格スタートした作曲家としての歩み、戦時中の活動と敗戦後の代表作のひとつ“長崎の鐘”への思い、創作を支えた金子(きんこ)夫人との絆など古関裕而の人生を分かりやすく描いています。ドラマをより楽しめる一冊です。