フラメンコの世界ではかつてパコ・デ・ルシアのグループで活躍、クラシックの世界ではラトル&ベルリン・フィルの2011年の公演でロドリーゴの名曲“アランフェス協奏曲”を演奏し名声を得た1966年生まれのギタリスト、フアン・マヌエル・カニサレス。これまでファリャの作品集などをリリースし、フラメンコとクラシックを行き来する音楽活動を続けているが、この最新作はロドリーゴの作品を取り上げたもの。“アランフェス協奏曲”第2楽章のギター独奏編曲版、そして未発表曲“夕暮れのプレリュード”、それに加えて4つのピアノ組曲のギター編曲版を収録。深く情熱的なギターの響きに我を忘れる。