近くて遠い感のあるオペラとミュージカル、たいていのレコード店ではその距離を象徴するかのように売場もかけ離れているがそんな距離を縮めてくれるかもしれないのがマリー・オペール。映像作品にもなった2014年のルグランの『シェルブールの雨傘』では17歳で主演を務め、ソプラノ歌手のナタリー・デセイとの共演も話題を呼んだ。ミュージカルの名曲を収録したソロデビュー作となる本作ではクラシック界のデセイとミュージカル界の大先輩メリッサ・エリコもゲスト参加している。今年でまだ23歳となるミュージカル界の新星の端正ながらリリカルな歌唱に魅了されること間違いなしのアルバム。