6年ぶりのニュー・アルバムだが、やるせない語り口で官能世界へと引き込む持ち味はまったく変わらない。デビュー時からの付き合いであるプロデューサーのトラヴィス・チェリーらによる楽曲も、甘美なミディアム・スロウを揃えてJ・ホリデイらしい親密で寝室が似合うR&Bワールドを補完している。2007年の大ヒット曲“Bed”と“Suffocate”を再レコーディングしてボーナス・トラックに収録しているのも嬉しいトピックだ。