DISH//『X』Nulbarichらの提供曲や必殺バラードが照らす〈聴かせるアーティスト〉としての側面

2021.02.25

もともとシングルのカップリング曲だった“猫”(17年)を再演した〈THE FIRST TAKE〉の動画再生数が1億超えし、かつてない角度から脚光を浴びているDISH//。約2年ぶりとなる4作目は、新たな武器となったバラードもひとつの軸に加えつつ、従来路線のダンス・ロックや各メンバー主導曲の新味も共存した好盤となった。詞曲と基礎アレンジまでメンバーで仕上げた幕開けの“ルーザー”から志向は明快で、JQ(Nulbarich)や長屋晴子(緑黄色社会)、GLIM SPANKY、はっとり(マカロニえんぴつ)が持ち味を出した仕事ぶりもいい。ただ今回はやはりバラード系が強力で、北村匠海みずから制作の“あたりまえ”、くじら作の“君の家しか知らない街で”など、〈聴かせるアーティスト〉としての側面がシンプルに光っている。

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