野村太一のワイルドかつ無鉄砲な歌とピアノを核とする破天荒ロック・バンドの通算10枚目が届いた。火の玉ラテン・ジャズ“汚れたピースサイン”、パンキッシュなピアノ・ロック“直感のすすめ”などどこを切っても命を削りながらの演奏ばっかで、血反吐混じりな野村の叫びもグサグサ刺さりまくり。行き場のないこの衝動を抱えてどこまで走っていけるか、ちゃんと見届けねば、って気持ちに駆られてしかたない痛快作。