フランス鬼才ピアニストのデルベック・ブノワの全曲オリジナル曲の2021年作。最高峰テナー・サックスのマーク・ターナーが参加。さらに、伝説ピアニストのアンドリュー・ヒルのトリオ最後のリズム・セクションだったジョン・エベール(ベース)とジェラルド・クリーバー(ドラムス)が加入した最強布陣。セロニアス・モンク、ポール・ブレイなどに影響を受け消化し研磨された鬼才たる由縁を体現するアイデンティティがここに。自国のみに留まらず常に国際的な活動を約30年も前線で続けてきた〈今〉のブノワ。随所に施された民族音楽のポリリズムやクラシックの技法など自身への実直なまでの追及は冷たくも熱を持った唯一のジャズ。