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いちリスナーからボカロPへ

では、彼は一体どのタイミングで本格的な音楽活動をスタートさせたのだろうか。それは彼が高校生の時、ギターのカバー動画をサイトに投稿するようになったことから始まる。カバー動画を投稿していくうちに、ある日、ひとつの動画が注目を浴び、ボカロPとして活動する人間たちと知り合うことになるのだ。

当時はボカロの衰退期ではあったものの、新たにボカロPの道へ参入する者も多いと聞いた彼は、DAWで作曲活動を開始。特に、Orangestarの“アスノヨゾラ哨戒班”を聴いた際、コメントでOrangestarが当時高校2年生だということを知り、〈同世代にもこんなにいい楽曲を作る人間がいる〉と感銘を受けたことが大きなきっかけだという。初音ミクのソフトを購入した彼は、高校3年で自身が納得できる楽曲ができたことをキッカケにボカロP〈ルワン〉としてのキャリアをスタートするのだった。