jailbird Yが新曲“Kuzira No.13”のミュージックビデオを2022年1月21日に公開した。
広島のハードコアパンク/ノイズロックバンドのjailbird Y。ハードコアのエネルギーと初期のBOREDOMSのようなカオス、さらにポストパンクのダイナミクスと歪んだポップセンスが魅力のバンドだ。これまでにAcid Mothers TempleやBloodthirsty Butchersらアンダーグラウンドレジェンドたちとライブで共演しており、2020年にイアン・F・マーティン(「バンドやめようぜ!――あるイギリス人のディープな現代日本ポップ・ロック界探検記」)が主宰するレーベル、Call And ResponseのBandcampでシングル『秘密の暗号Y』を発表した。
そんなjailbird Yが〈ノイズを世界に届けるべく〉、2022年の春にニューアルバム『Duality』をリリースする。その〈ソニック攻撃〉に先駆けて、アルバムから収録曲“Kuzira No.13”のミュージックビデオが公開された。
奇妙に痙攣するギターのサウンド、どこかブラックメタル的なドラムプレイ、複雑なエフェクトがかけられ漂うボーカル、数度訪れるブレイク、アナーキーな混沌の度合いを増していくアンサンブル……。奇想的なビデオは〈未来からの電話〉をテーマにしているそうだが、そのサウンドとあいまって、“Kuzira No.13”はどこまでも悪夢的だ(曲名はJUDY AND MARYのあの名曲に由来しているのだろうか?)。
“Kuzira No.13”のMVは、West Ward Audio VisualのKohei Urakami(鏡/RASHŌMON)が撮影した。また、新作『Duality』は、日本政府による非常事態宣言下、広島と東京間にて遠隔でメンバーによって録音され、マスタリングは大阪のLubLabスタジオで西平慶介が、ミキシングは増子真二(DMBQ/BOREDOMS)が手がけた。
jailbird Yのanndoeのコメントは次のとおり。
クソぶっ飛んでるビデオが完成した!!
展開が二転三転するストレンジなオルタナティブノイズパンク組曲。
8ミリビデオカメラのアナログな質感と、「未来からの電話」をテーマにした謎のストーリー。
まるでイカれた劇映画のように狂喜乱舞しながら疾走する5分強の体験を、ぜひ。
それではお楽しみください!!!!!
フューチャー!
『Duality』が世に放たれるまで、“Kuzira No.13”の〈クソぶっ飛んでるビデオ〉を観て待つことにしよう。