キレッキレの音楽で覇気に溢れた名演! メンデルスゾーンの音楽からこれほどの刺激あるサウンドを聴くことができ、驚かされる。交響曲第1番は過去のどの演奏をも凌駕する内容。冒頭からスピード感に圧倒される。第3楽章終盤の神秘的な静けさも特筆され、この演奏が迫力一辺倒でないことを証明する。“スコットランド”も躍動感に満ちているが、こちらは往年の名盤が多く、賛否両論あることだろう。しかし、ダウスゴーとオーケストラが本気で駿馬のように駆け抜ける様は圧巻。SACDハイブリッド盤による生気ある高音質録音で、新鮮なメンデルスゾーンを堪能させてくれる。続編にも期待したい。