フランスの若手ソプラノのソロ・デビュー。女性にまつわる曲を集めたプログラム。まずスケール感のあるピアノが印象的なラフマニノフ“春の洪水”でスタート。若き日のジェシー・ノーマンを彷彿とさせる柔らかくふくよかで且つ透明感も併せ持つ美声。ショーソン、ワーグナー、R.シュトラウスと様々な作曲家の作品が集められています。中でも室内楽との共演によるラヴェル“マダガスカル島民の歌”は豊かな表現力を発揮した素晴らしい歌唱。ラストのヘギー“アニマル・パッション”はちょっと洒脱な雰囲気を漂わせます。様々な可能性を感じさせ今後の活躍がかなり楽しみな新星です。