2021年7月に98歳で逝去したキーシン唯一の師、アンナ・カントールに捧げられた、2021年8月にザルツブルク音楽祭のライヴ録音。ベルク、ガーシュウィン、ショパン、そしてロシアの作曲家フレンニコフというプログラム。ガーシュウィンは〈クラシカル〉な、一音一音を大切にした明快な演奏。ショパン作品はキーシンにとって最重要のレパートリーであり、このアルバムにも“スケルツォ第1番”“英雄ポロネーズ”“即興曲集”など収録。音からは気品が滲み、躍動溢れながらも、完璧なまでのテクニック。“英雄ポロネーズ”もサラッと素晴らしい演奏を聴かせてくれます。アンコールは4曲収録。