ナッシュヴィルに赴き、旧知のブラッド・ジョーンズをプロデューサーに立てて作られた、『Hermitage』以来の新作。特徴は、フォーキー・バラードの先行曲“When Our Love Was New”などストリングス・セクションが効力を発揮する曲が多いこと。ときにノスタルジックな空気を醸成する役割を果たし、深みのある色合いと味わい深いフォルムを生み出している。名作『Whereabouts』の世界がより格調高くなってよみがえった感じと言えようか。