リアルタイム・サンプリングによる生演奏ヒップホップというスタイルで道なき道を行く2人組の5作目。ジャズやブルースを基盤とした音楽性はそのままに、本作では近年のクラブ・ミュージックからの影響が感じられ、LAのビート・シーンやジュークあたりも視野に入れたようなドープな低音も聴きどころ。リリックに関しては、処分場の犬目線というシリアスかつユニークな視点の“BOWOWOW”が何とも〈らしい〉出来。