ジャック・タチ作品のポスターを手掛け、ルイス・ブニュエルと共同で脚本を執筆し、フェリーニの作品にも出演したマルチアーティスト、ピエール・エテックスが監督・脚本・主演を務めた長編第2作。カンヌとヴェネチアで受賞し、トリュフォーが絶賛し、ゴダールがその年のベストテンに選出。世界恐慌で破産した大富豪がサーカスで働く元彼女とその間にもうけた息子と地方巡業へ旅立つ。サーカス界でスターへと成長する息子のヨーヨーはかつて父が所有していた城を取り戻そうとするが。サイレントとトーキーの構成でヨーヨーの人生を映画史と世界情勢と共に紡ぎ、監督の個性とチャップリンなどへのオマージュに溢れた傑作。