普遍的なポップスの形式を取り入れつつモダンな艶感のある音世界を作り上げる彼女の4作目は、80sスタイルの品評会的な趣の内容となり、マドンナ愛を大きく膨らませたラグジュアリーなエレポップ系など、まどろみを誘うような美曲が満載。杏里の『Timely!!』に入っていても違和感のなさそうなAOR系のミッド“Heartburn”などはシティ・ポップ好きも無視できないだろう。