パリの6人組バンドの2022年作がフィジカル化。マッドリブやJディラ、フライローなどのカヴァーから活動を始めたというが、そうしたヒップホップ/ビート経由の音鳴りも含みつつ、主題となるのは端正なジャズ・ファンク。フュージョン感のある“Zero-F”などは曲構成や各自のソロ回しにバンドとしての地力を感じさせる。レアグルーヴをモダンに再生したような響きもある好作。