KARAが、日本では9年ぶりとなるツアー〈KARA THE 5th JAPAN TOUR 2024 “KARASIA”〉を無事完走した。同ツアーでは、2022年の電撃復活以降に発表した楽曲をはじめ、今に続く日本のK-POPブームを決定づけたヒットアンセムを惜しみなく披露するなど、新旧のKAMILIA(KARAファンの総称)が歓喜する内容に大きな注目が集まった。

そんな笑顔と感動に包まれた同ツアーの模様を、ライターの伊藤美咲にレポートしてもらった。 *Mikiki編集部


 

“GO GO サマー!”など色褪せることのないKARAの名曲たち

KARAが、日本ツアー〈KARASIA〉を開催した。2022年、パク・ギュリ、ハン・スンヨン、チョン・ニコル、カン・ジヨン、ホ・ヨンジの5人で7年ぶりの完全体カムバックを果たした彼女たちが〈KARASIA〉を開催するのは、実に9年ぶり。日本のK-POPブームの先駆けとなったKARAの日本公演を待つファンたちにとって、待望に待望を重ねたライブだ。本稿では8月18日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYにて開催された東京公演2日目の模様をレポートする。

この日、最初に披露したのは“WHEN I MOVE (Japanese ver.)”。メインステージの下から上昇する形でメンバーが登場し、完全体として復活を遂げた2022年にリリースした曲で華々しくスタートを切った。黒とシルバーを基調とした衣装に身を包んだメンバーが、アクロバティックなダンスとパワフルな歌声でファンを魅了していく。その勢いのまま“Lupin”“Pandora”を迫力のあるパフォーマンスと共に届け、最初のMCへ。

「こんにちはー! KARAです!」とメンバーたちが叫ぶと、ファンから歓迎の声が上がった。それぞれが自己紹介も兼ねた挨拶をした後は、「みなさんが大好きで、〈KARASIA〉で初披露の曲」と紹介して“Queens”を披露。

パク・ギュリ

VCRを挟み、キュートなピンクの衣装に様変わりしたメンバーたちが姿を現した。その可愛さはMCでニコルが「なんでみんなそんなに可愛いの〜!」と言うほど。そしてシャボン玉やメンバーの写真をコラージュした映像と共に“Honey”“Pretty Girl”“ジェットコースターラブ”をパフォーマンス。キレのあるダンスでかっこいい表情を見せていたオープニングパートとは打って変わり、アイドルらしい動きもたくさん見ることができた。ポップでキャッチーなナンバーを連続で投下し、会場の熱気をさらに上昇させていく。

その後、5人は“サマー☆ジック”を披露。センターステージや花道も使い、ダンスや歌の合間には手を振ったり目線を合わせたりと、ファンとの意思疎通も欠かさない。そのまま“Sunshine Miracle”“GO GO サマー!”とサマーソングを畳み掛け、休む間もなく盛り上がり続けた。中でも“GO GO サマー!”のイントロが流れたときの歓声は凄まじく、リリースから10年以上経った今でも色褪せない名曲であることを改めて実感した。

ハン・スンヨン

ライブ中盤にはメンバーのソロパートも設けられた。トップバッターを務めたヨンジの“L.O.V.E”に始まり、ジヨンの“好きな人がいること”、ギュリの“Daydream”、スンヨンの“Guilty”、ニコルの“5!6!7!8!”と続く。カラーの違う衣装やパフォーマンスで、彼女たち一人ひとりの持ち味を存分に活かしたステージとなった。