昨年からシンガー・ソングライターとして始動し、これが2枚目のEP。冒頭の“満たされない”や先行曲の“わたしごっこ”などで聴かせる、軽快な鍵盤と味わい深いギターを中心にした音作りは、まさに良質なポップソングのそれといったところ。身内の自死を受けて書いたというバラード“死に花に、⽣命を”から匂い立つ真摯さと切実さには、表現者としての核が剥き出しで表れている。