ケーゲルが亡くなって実はかなりの年月が経過したが未だに実直な音楽性や類稀な実績を懐かしむ声は多い。とりわけ亡くなる数年前の音源は良い音質で残されているものも多く名盤が多い。だがある意味彼の悲劇的な最後を想起させるような選曲や演奏スタイルがリスナーに付きまとってしまうことも確かだ。そのなかでもこのビゼー他の名曲集は注目度が高い。真摯に音楽を突き詰めた結果のメロディラインは多くの心を打つのか、このアルバムはリリース時も人気があった。今回、デジタル録音のSACD化の最新復刻として再発された当盤は、さらにケーゲルの真意に近づいているのではないだろうか。
ヘルベルト・ケーゲル『ビゼー:「アルルの女」組曲第1, 2番、歌劇「カルメン」から第1-4幕への前奏曲、子供の遊び、ストラヴィンスキー:組曲第1, 2番、ダンバートン・オークス』多くのリスナーの心を打つ人気作が待望のSACD化
HERBERT KEGEL
『ビゼー:「アルルの女」組曲第1, 2番、歌劇「カルメン」から第1-4幕への前奏曲、子供の遊び、ストラヴィンスキー:組曲第1, 2番、ダンバートン・オークス<タワーレコード限定>』