前作が全英2位を記録し、もはや国民的バンドの風格すら漂うマンチェスター出身の彼ら。現体制で初のアルバムとなる本作は4年ぶり通算7作目で、フロントマンのリアム・フレイが中心にプロデュースを務めつつ、コーラルのジェイムズ&イアン・スケリー兄弟やDMA’Sなど多数のゲストが参加。彼ららしいストレートなUKロックをベースにしつつ、モダンなポップの要素を取り入れた作品で、なかでもシンセやキーボードの効果的な使用は、今作のダイナミックで壮大なサウンドに大いに貢献している。スタジアム級のバンドに変化した彼らの一つの到達点と言って良い傑作。本作も全英2位を獲得済み。