ペネ・パティを、月並みだが、輝かしい余裕があるハイトーンを聴く悦びがあるテノールとして紹介する。 彼のソロアルバムの第2弾。デビューアルバムではロッシーニ「ウィリアム・テル」の長い超絶ハイトーンに驚かされた。また、YouTubeで一部を観ることのできるモンテカルロ・オペラのベルリオーズ「ファウストの劫罰」が強烈な印象を残した。ここではそのベルリオーズや「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」「マノン」「ファウスト」「ウェルテル」のアリアをたっぷりと聴かせる。3大テノール時代は今や昔。その後数々のテノールが登場して個性ある声を聴かせて百花繚乱状態。その中、一頭地を抜く存在だ。