タキシードのバック・ヴォーカルでも知られるLAの歌姫、ギャビン・テューレックの7年ぶり2作目がフィジカル化。そのタキシード好きも納得させるスムースなブギー・ファンク“Outta My Mind”にまずは満足するが、内容はそれだけに留まらない。聴き進めると、ドナ・サマーを意識したであろう“IOU”や、ナイル・ロジャース/シスター・スレッジ調な“Heaven Knows”、マドンナ的な“Off The Wheel”など、多様なディスコへのオマージュを披露しながらみずからのディーヴァ像を作り上げていくアルバムになっていることに気づく。シルヴィア風の“You And Me”での涼しげな美声にも癒される良作。