ジャン・ロンドーが参加する気鋭の若手古楽グループ、ネヴァーマインドの新録音は、なんと“ゴルトベルク変奏曲”の編曲版! フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ&オルガンという編成にあわせてグループ自ら編曲。トラヴェルソが旋律を奏でる美しいアリアから穏やかなテンポで始まるが、聴き進めるうちに、そこかしこに様々な工夫が凝らされ、この編成にピタリと当てはまる秀逸な室内楽曲として仕立て直されていることが分かる。また、旋律から解き放たれたロンドーの縦横無尽の通奏低音も圧巻。全く新しい姿で現れた“ゴルトベルク”を至高の演奏で楽しでほしい。