2017年のヒット曲“Swim”で知られるオーストラリアはケアンズ出身の3人組バンド。活動当初のポップ・パンクのスタイル(ワープド・ツアーにも参加経験あり!)から徐々にR&Bの要素を取り入れてきた彼らだが、全豪2位を記録したこの4枚目のアルバムもその延長線上にあるもの。スペイシーで透明感のあるサウンド、センチメンタルなメロディー、そして2人のシンガーによる若さと成熟の間を行くようなナイーヴなヴォーカルはウィークエンドやThe 1975からの影響も窺わせつつ、明らかに他とは違う唯一無二の存在感を放っている。新世代のオルタナティヴR&Bを代表する作品だ。