フェラ・クティとジェームス・ブラウンが融合したかのようなデビュー作で新世代のアフロ・ファンクを定義付け、スキヤキやフジロックでその強靭なグルーヴにより日本の観客の度肝を抜いた、西アフリカはトーゴ生まれのピーター・ソロ率いるヴォードゥー・ゲームの5作目。シティポップ風な曲もあったりとポップな印象だった前作からメロディアスな歌メロを引き継ぎつつ、再びアフリカ伝統要素が濃厚に、さらにクンビアといった南米アフロなアプローチも取り込み、聴かせて踊らせるまさに縦横無尽なグルーヴでリスナーを魅了する。各楽器の音をふくよかに響かせるヴィンテージ機材によるアナログ録音もグッド。