95年結成のスコットランドの3人組による10作目は、彼らにとって4枚目の全英No. 1ヒットとなった。ロックンロール、ニューウェイヴ、バラード、グランジ、ポップ・ロックという振り幅をメロディアスなオルタナ・ロック・サウンドに落とし込んだ全11曲。そのなかで何がいちばんの聴きどころなのかと言えば、楽曲が持つアンセミックな展開だ。大観衆のシンガロングを想像しながら聴けば、気持ちがよりアガることは必至。掛け合いのコーラスには泣きも滲む。ラストを飾る“Two People In Love”では流れるようなピアノの音色と共に30年のキャリアに相応しい円熟味も印象づける。