2023年8月にデビューを果たしたIMP.が、2025年12月15日に2nd Album『MAGenter』をリリースした。本作ではスタイリッシュやクールといった、いわゆる〈IMP.らしさ〉に捉われることなく、新たな魅せかたにチャレンジ。大人っぽい色気に一段と踏み込み、ごまかしの利かないミディアムナンバーに挑戦したのである。
数々のダンス&ボーカルグループが音楽シーンで名乗りを上げている昨今、自分たちの〈らしさ〉を突き詰めるほうが堅実なルートのようにも思える。しかしIMP.は、あえて安パイではない道を選んだ。そこには〈自分たちが進んだ道を答えにしていく〉という揺るがない信念があるからなのだろう。穏やかな空気をまといながらも、真っすぐ力強い言葉を放つ、IMP.の生き様にぜひ触れてほしい。

怒涛の2025年上半期と〈もっといけた!〉下半期
――まず、この1年の振り返りからお伺いしたいと思います。IMP.にとって、2025年はどのような年でしたか。
影山拓也「2025年はですね、1月から僕たちにとって初のホールツアー〈IMPERIAL LIVE TOUR 2025〉で18都市31公演を回らせていただいて。そもそもツアーが初めての試みだったので、すごく勉強になりましたし、たくさんのPINKY.(ファン)の近くに会いにいくことができて楽しかったです」
椿泰我「本当に楽しかったよね。3月には〈to HEROes 〜TOBE 2nd Super Live〜〉というTOBEのライブにも出演させていただいて、5月からは舞台『IMPACT』の稽古が入ってきて、地方に1ヶ月住ませていただいて、気づいた頃には2025年が6月くらいまで終わっちゃってた。上半期が怒涛すぎて、今となってはちょっと記憶が曖昧なくらい(笑)。本当に走りぬけた感じがありますね」
基俊介「上半期は舞台やツアーといったステージを中心にいろいろと経験させていただいて、下半期はフェスに出演しつつアルバム制作に時間を割きました」
椿「率直にいうと、〈下半期もっといけた!〉〈もっといろんなことに挑戦したかった!〉って気持ちもあるので、“KISS”のリリースをきっかけに、ここから2025年を突っ走っていきたいです」
基「いい形で来年のスタートを切れるように、いろんなところで発信して、『MAGenter』というアルバムを知ってもらいつつ、ツアーに繋げていけたらいいな」

――〈IMPERIAL LIVE TOUR 2025〉ツアーを経て、改めてIMP.として見えたことはありましたか。
佐藤新「客席に降りていったら、PINKY.がとても喜んでくれて。〈こんなにすごいエネルギーを持った方々が、僕たちのことを支えてくれているんだ〉って、改めて実感できたというか。心強く感じました」
基「こっちが逆に元気をもらえたよね」
佐藤「そう! ファンに対してこんなことを言うのもどうかと思うんですけど、〈頼もしいな〉って思ったんですよ。こんなに熱量の高い方々がファンなんだと感じられて、すごく嬉しかったです」
影山「むしろ僕は、PINKY.に対していい意味で欲が出てきました。ツアー中のMCで〈もっと“BAM-BOO”で一体感を出したい。PINKY.も一緒に声を出せるんじゃない?〉って提案したことがあったんですよ。そしたら、次の公演から、みなさんがやってくださっていて。なんなら、ツアー後に出演したフェスで“BAM-BOO”を披露したときには、さらに高い熱量で声を出してくださっていたくらい。だから、PINKY.の力をお借りして、もっともっと楽しいライブを一緒に作っていきたい。〈IMP.のライブ半端ねえぞ。盛り上がってんだぞ〉って、周りの人たちに見せていきたいですね」
